Friday, October 10, 2008

エジプト4日目

3泊目のイシス・アイランドと言うホテルはナイル川に浮かぶ小島のイシス島全体がホテル。アスワン市街へはホテル専用ボートで移動する。例のごとく 超早起きして朝食(どこもバイキング形式。甘いパンの種類が多い)を終わらせると、 広い庭を散歩。小道沿いにはめちゃめちゃ香りのいい花のなる木が並ぶ。テニスコートとかミニゴルフとかがあるけど、早朝でもジリジリと太陽光線が暑くなりかけてて、散歩してる人がほとんど居てなかった 
キョロキョロ(¨*)(*¨)キョロキョロ









さらに歩いて行くと、けたたましい声が聞こえてきて、近づくとホテルの端の方にひっそりと動物小屋を発見!勝手に「ホテル内の動物園」と呼ぶ。
♪(。・-・)从(・-・。)♪
これがエジプトでは一般的なトイレ。私たちが慣れ親しんでる楕円型でなく、四角。そして、横には必ずウォシュレットが付いてる。ホースだけのトイレもあれば、こんな感じのしっかりしたのもある。新しいもの好きの私でも、よー試さんかった・・・。


アスワンハイダム
毎年夏に氾濫していたナイル川のお陰で雨のないエジプトの土壌も栄養分いっぱいに潤っていたものの、人口が増加してくると支障がきたすようになったので、洪水をコントロールするために、1901年アスワンダムが作られた。でも、この規模のダムでは役目不十分だったので、1964年にソ連の協力のもと、大きなアスワンハイダム(クフ王のピラミッドの92倍!社会の時間にも習ったコトがあるらしい、私はすっかり忘れてたけど・・・)が完成。このダムが壊れると、カイロの町が約3mも水没してしまうくらいの、デカさ。大規模のおかげでエジプトの農業用水と電力が確保されたけど、洪水がなくなってしまったせいで、ナイル川下流まで養分が運ばれなくなって土地が痩せてしまったのと、水の蒸発により生じた雲からの雨で遺跡がピンチらしい・・・。一難さってまた一難。

アスワンハイダムは軍事機密区らしく、カメラもズーム撮影がダメとか書いてたわりに、この軍人さん、私がカメラ向けると注意するどころか、何気に微笑んでカメラ目線してくれたんですけど・・・。

警察がチップ乞いしてきたり、頭で「??」がチラホラする。こういう国では、きっと疑問に思ってはいけない気が段々してくる "o(-_-;*) ウゥム…
エジプトの警察と軍隊の人たちは、チャラチャラなのがすごい印象深い。バスに一人必ず乗ってくる警備の人は真面目なエリートって感じ。彼らは給料もかなり違うらしい。

砂漠の砂。とにかく!粒子が細かくて白くてサラサラ&キラキラ☆
私は日本に居る時から、エジプトの砂を持って帰ってくるぞと ジップロック持参でこの時を待っていた!(さながら甲子園球児) 
他の人たちは、飲み終わった水のペットボトルに入れてた。頭いい~。みんなが各自 結構な量の砂を持ち帰って、この国の砂は確実に毎日毎日 大量に無くなってるけど、いずれは持ち帰り規制されてしまう日も来るんやろうか・・・?



殿
スーダンとの国境まで50kmとエジプト最南端にある巨大神殿。南からの侵入者を威嚇するために建てられた。建造者はラムセス2世。

ラムセス2世とは→→
古代エジプト文明上 一番実績あり・武勇伝ありのファラオ。日本の織田信長・豊臣秀吉、モンゴルのチンギスハーン、ハワイのハメハメハ大王・・・くらいすごいファラオの中のファラオ。古代エジプト人男性の身長が160~165cmだったところ、ラムセス2世は183cmもあり、平均寿命が35~40歳のところ、彼は88~92歳まで生きたし、200人の子どもがいたという、ツワモノです。

↑ ラムセス2世のカルトゥーシュ ↑

彼のミイラは明後日行くカイロ博物館(エジプト考古学博物館)で展示されている。20世紀後半に修復&調査のためにフランスに行ったとき、ラムセス2世のミイラのために、エジプト人用のパスポートも支給されて、

職業欄は「ファラオ」だったらしい(笑) \(*´▽`*)/

ラムセス2世と第一王妃のネフェルタリ




4体中 左から2番目の像は頭が崩れ落ちていて足元に転がっている。4体ともラムセス2世像で、左→右が青年期→老人期と叙々に表情が違うらしい。





よ~く見てみれば・・・













確かに目の大きさと
おでこの広さが違うかも・・・







ラムセス2世がヒッタイトと戦って勝利したと言われている

「カディッシュの戦い」



















巨大でとにかく鳥肌もの。

ヾ(゚ー゚ヾ)~アッチヘフラフラ・・・
~(ノー゚)ノコッチヘフラフラ,,


ここは私のエジプトガイドブックの表紙でもある、超有名観光地。

長年この神殿は砂に埋もれていて、時と共に忘れ去られたところ、19世紀に出入り口を発掘した探険家によって発見。彼はインディ・ジョーンズのモデルになったとか、なってないとか。 どっちや!ヾ(-д-;)

さきほどのアスワンハイダムの建設時に水没の危機に瀕し、ユネスコによって救済されたことでも有名。1963年、世界中から3000人の技術者が集まって5年の歳月をかけて、1036のブロックに解体されて、遺跡丸々60m高台に移された大ニュースがきっかけで、世界文化遺産に登録された。

そしてすごいのは、神殿の一番奥(65m)にある至聖所にある4体の座像

一年に2回決まった日に朝日が右から3体を順番に照らしていく。一番左は闇の神様なので、暗いまま。右から2番目の神格化されたラムセス2世を照らしている時間が一番長いらしい。決まった2日とは:
2月21日→ラムセス2世の誕生日
10月21日→ラムセス2世即位の日

すごすぎる。ただ、ユネスコが解体・移築したときに、その日にちは2月22日&10月22日に変わってしまったということです。それでも古代エジプト人の数学力がすごい・・・  ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!

アブシンベル小神殿
ラムセス2世が最愛の妻ネフェルタリに捧げた神殿


←写真の右の外はねスタイルの人がネフェルタリです。






↑ ラムセスとネフェルタリ ↑

ツアー客たちとアブシンベル大神殿前で集合写真。写真代¥1,000をケチって写真の写真を撮らせてもらいました。右に居るおダンゴの添乗員さんが一番かわいかったりする。

そして、最寄のホテルまで夕食を取りに帰りました。観光客はアブシンベルでは宿泊する人が少ないらしく、観光地であるにもかかわらず、ホテルはたったの2つ-セティとネフェルタリ。私たちが泊まったネフェルタリは・・・今までが5つ星ホテルにお泊りさせてもらってたので、気持ちが贅沢になってしまっていたのか「あれ?他と違うな~」という印象が拭い切れなかった。(最後にH.I.S.から渡されたアンケートにも「ネフェルタリ・アブシンベル以外のホテルは満足されましたか?」だったし)

そして、忘れもしない「トイレ事件」・・・。まず、行った時には停電で暗めの中ランチを食べて、そして水道も止まってて。そのうち電気が戻って「さて部屋に行ってトイレでも」と水を流そうとすると、流れない。ノブが軽く動くだけ。あれ~と思って、すぐ横の洗面台を確認したけど、細くチョロチョロ~っと茶色いお湯が出るだけ。停電は30分も前に解消されてるのに・・・と、部屋の前を通った現地エジプト人の係りの人に尋ねた。その人は観光地にしては珍しく英語も日本語も一切喋れないスーパーエジプシャンだった。アラビア語が喋れない私は必死にジェスチャーでトイレまで来てもらい、水が出ないんですけど~と伝えてみる。アラビア語オンリーで説明してくれるおじさんは、何の迷いもなく、私の尿が浸る便器に手を突っ込んで、その中の使用済みのトイレットペーパーを掴み取ってゴミ箱にベチャっと捨ててくれて「OK、OK!」と親指グーをしながら超笑顔で去っていった。しかも手首まで私の尿が付いたにもかかわらず、自分の服で拭きながら・・・。ドアまでおじさんをお見送りして、(今のは一体?そして何がOK!なんだ?!とグルグル考えながら)かなりビックリして呆気に取られてしまった・・・。強烈な印象を残していった~~。恐るべし係りのおじさん!

そのホテルはお庭というものもなかったので、特にすることもなく(テレビもアラビア語チャンネルしか映らんかったし)さっさとロビーに行ってみる。案の定誰もいない!ひたすらボーっとしてると集合時間前にチラホラツアー客たちが集まってくる。何人かに今起こったトイレ事件を伝えたら(ずっと誰かに聞いてほしかった!) 「へ~、それは良い経験をしたねぇ」と。まぁ、《良い経験》か。

その日の最後は、アブシンベル宿泊客しか見れないという、アブシンベル神殿の35分の音と光のショーへ。

昼間は気付かなかったけど、アブシンベル大小神殿の前にコンクリートのベンチ席があって自由に座って、3250年前に建造された遺跡をスクリーンとして投影させる映像を迫力音楽&日本語ナレーション付きで見るというもの。(その夜その夜で過半数の客の母国語-日本語、英語、ロシア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、アラビア語の7ヶ国語-をメインとしてナレーションされる。その夜は日本語だった。ラッキー。それ以外の人はイヤホンで聴く)歴史とユネスコ移築の様子を説明してくれる。

楽しんでる人たちが多い中、私は3250年も前に作られた世界遺産を商業に使ってるのがイヤやな~と正直思いました。音と光のショーをしてるのはアブシンベルだけではなく、





ギザのピラミッド・カルナック神殿・ルクソール神殿でも光のショーがある。

この頃、唯一持参していた目覚ましが壊れ、100均で買った時計にアラーム機能なんてもちろんなく、iPodのアラームの使い方もよく分からず、電話でのモーニングコールに頼るようになる。
旅も半分を過ぎて残すはあと3日・・・ (*'O'*)お(*'∇'*)や(*'・'*)す(*'ー'*)み♪

No comments: