Monday, June 21, 2010

マット・デイモン

昨日は買い物に次ぐ買い物で精神が擦り切れそうだった。
マスターベッドルームの洗面台とその家具やら(今現在 洗面台の代わりに、シンクのために丸い穴が開いたベニアを敷いている → 顔を洗いながらトゲがささる)、この1年ゲストルームに寝泊りしていたのが、そろそろマスターベッドルームへ移ろうと、ベッドルームセットを見に行ったり、第2ゲストルーム(コンピューターとビル部屋)の布団セットを見に行ったり(ベッドフレームはビルが拾ってきたのをキレイにしたもの)とあまりのイレギュラー使い振りにクレジットカード会社が盗難カードの詐欺ではないかと使用を仮停止していまったほどで、早く確定申告のお金が還付されて欲しいと切に願った(通常は4月・5月には戻ってくるところ、私たちは初家購入者としての追加控除還付があるので、3ヶ月も4ヶ月もかかってしまう)

そんな買い物にピリピリしていた私に、金銭感覚が私とずれているビルが追い討ちをかける。「これ良さげー」と持ってきた枕が一つ$60。「は?!私らはセレブか!」と付き返したり、あまり好きではないショッピングモールでの時間で更にお互いのピリピリは増す。ビルという人間は、いとも簡単に貧乏生活をする割に、使うときの金額がすごい気がする。その高額商品はたいていは長持ちさせたいものであり(車とか家具とか電化製品とか)、理にかなってるところもありながら、その投資額をどこから搾り出すのかをよく分かってくれない。

さて、途中の買い物地点であるホームセンターLowe'sでのBathエリアの店員が、1月に7.0マグニチュードの大型地震で23万人の人が亡くなったハイチ(西インド諸島)出身だった。近所の家が全て全壊したのに、同じ造りだった彼の家族の家だけが無事だったのは、何か科学で証明できない力が働いている気がするだとか、サイファイでもなく、こういう宗教がらみゼロのスピリチュアルな話題が大好きな私たち、洗面家具の前で立ち話をすること1.5時間。仲良くなった彼に「同じ商品がこの店舗だと150ドルも安いからそこへ行った方がいい」という内部情報ももらって、そそくさと次の店へと移動。

店の外でビルを待たせて、大きな家具を台車に乗せモタモタ支払いをして店から出ると、ビルが筋肉ムキムキの30代後半のマッチョマンと親しげに話をしている。

「彼ハンターのデイブ」と紹介してもらって「どこでハントするの?」「この近所でもするし、北の方に行ったり、外国でもするし・・・」「何をハントするの?」「鹿とかクマとかイノシシとか、他にもいろいろ・・・」と「・・・」箇所に何かが隠されているようで少々気になっていたけど、ビルが補足説明をしてくれた。なんと彼、正真正銘の元海軍スナイパー!!!!彼が使っていた軍用の銃は1千万円。
  

掘り下げていくと実に興味深い。



高度のトレーニングをしているので、人目で脅威のもの(つまりは犯罪者もしくはテロリスト)であるかどうかの見分けが付くらしく、ワシントンDCとマンハッタンには沢山いるという。


機密内容を漏らすと、もちろん組織から殺される。


敵に捕まって殺されたときに、あとでアメリカのメディアに身元がばれる事態(軍機密もばれる恐れアリ)を避けるために、第一任務前にタテゥー除去・歯科処理(詰め物を全部取り替えたり、過去の歯医者が行った処理を全て新しいものに換えて、歯から身元判明を避ける)をして肉体的アイデンティティーを取り除いたとか・・・。

アフガニスタンで刺された痕とか、撃たれた痕とか見せてくれたし、スナイパー仲間は全員殺されて自分は同じチームの中で唯一の生存者だとか・・・。つけられていた人の後ろに回って銃を突きつけ返したり・・・。

除隊する方法がなかった彼は(ターゲットを撃つという任務を拒否すると、彼が殺されるか彼の家族に被害が及ぶ)やむを得なく事故に見せかけて、下半身に大型機械を落としたらしい。腰骨が大破して口から血も吐いて、医者からは将来歩ける見込みはないと言われたけど、リハビリを死ぬほど頑張って歩けるようになったとか・・・。

まさに彼は「ボーン・アイデンティティー」のマット・デイモンを地でいく元スナイパー。

・・・・・とそのときは「すごーーーーい」と大興奮してしまったけど、こうやって文章にしてみると実際分からなくなってしまった。
静かに柔らかく話すデイブのジェスチャーがそれっぽかったし、当時のストレスを掻い摘んで話してくれたりしたけど、一体 真偽はどうなんでしょうか?

4 comments:

Akemi said...

映画や小説の世界に憧れる内に、現実との境がわからなくなって、さも現実のように受け入れてしまう人っているらしい(精神病の一種だったかな)。それだったら・・・残念だね~、おもしろい話なのに。軍用の銃は、けっこう手に入るのよ。元彼のコレクション、一般人なのに凄まじかったもん。アメリカ人の友人が軍人なもんで、そこのツテとか、闇マーケットとかあったりして。あんた、戦争でもすんの?!ってのがゴロゴロ。で、もち高額。ま、ここは本物のスナイパーだと思いましょう :)。現実にいるんだ~って思うとおもしろいやんね。さすがアメリカ~!ってか。

Atsuko said...

きっとホントにアフガニスタンに行った元海軍のスナイパーであることは確かやと思うが(スナイパーは銃命中の才能があればなれるし)、そこまでのマット・デイモンであったかは今になるとかなり不明・・・。うーーん、濃い一日だった。。。

Sachiko said...

スナイパー化か・・・とても興味ある~!
先日、私が職場に向かっているとき・・・基地の中で、ライフルを持ったマリーンたちが約50名ほど私の車の前の歩道を走ってわたりだした。今ではライフルを持っているマリンを見るのは普通になったけれど、初めてみたときは、げ~打たれたらどうしようなんてびっくりしたよ。ここの基地ではライフルには弾が入ってないけれどね:)

それにしても、ビルは誰とでも友達になるね。なんだか楽しそう~!

Atsuko said...

さすが沖縄!ライフルを持ったマリーンの集団かー。それは見ものっぽい!
今でも警察が腰に携帯してる銃を見ると、ドキドキするよ。
そういえば、カリフォルニアに居るときに戦車が普通にフリーウェイを走ってたりしたのを見たときって「す、すごい!」と思ったっけ。