Tuesday, March 23, 2010

疲労困憊の5日間


ムード満点ですか?
いえいえ、私たちの辞書にロマンチックという単語はまずない!

事の発端は、10日前の土曜日。
天気予報によると嵐が来るという。猫たちの薬をもらいに行ったり、食料の調達に行ったり、洗濯をしたりと朝早くから(基本ダラダラの私にしては珍しく)バタバタ。

小雨がパラパラ降ってきたし、風も出てきたし、さーてテレビでもと録画してたドラマを見てた途中でテレビが映らなくなったと思えば、電話もインターネットもつながらなくなった。さっそくケーブル会社に携帯から苦情の電話をして、地デジが見れないのであれば(アメリカは去年一斉地デジになった)DVDでも見るかとピクサーの「UP」を見始めた。そしたら、これまたいいところで、今度は電気が止まった。3時くらいで外もまだ明るかったので、1時間くらいで戻るでしょと、次は雑誌を読むことにした。ところが、2時間経っても3時間経っても戻らない。段々暗くなってきて、風がビュービュー聞こえてくるわ、家の周りの木から大きめの枝がドスンドスンと屋根に落ちる音&振動を感じるわで、不安になってきた。すぐ周りには家に寄りかかるように15㍍くらいの木がいっぱいある。現段階、諸事情で木が切れなくて、家に倒れてきたらどうしようとドキドキしてくる。

その日は仕事でロングアイランドまで通勤してたビルが、嵐でその日のフェリーが全便欠航になったと電話してきた。帰ってこれない?と困っていたところ、ラッキーなことに、たまたま知り合いの車に乗せてもらえてコネチカットまで送ってもらえることに。

私は真っ暗な家の中で「困った、困ったー」とジジ&ゾーイとうろうろしてたけど、外は惨劇だったらしい。あちこちで大きな木が倒れ電線を切って道を通行止めに。日本だったら看板でも吹っ飛んでくる勢いの台風状態。8時半くらいにようやく迂回して帰ってこれたビルとひとまずありったけのキャンドルをつける。

電気がストップしたということは・・・
  1. もちろん明かりがない
  2. ヒーターもストップ(→寒い)
  3. 冷蔵庫もストップ
  4. 電子レンジも使えない
  5. ガスレンジではなく電気のIHなので料理もできない
  6. 水も出ない
  7. よってトイレもタンクに溜まっている水が1回流せるのみ
  8. 非常用の手動発電ラジオが役立つ
私はグレープフルーツで夕食としたのに、張り切り始めたビルがキャンプ用調理セットを出してきて(本体なら危ないので風通しの良い外ですべきところ)缶スープを温める↓
実際は部屋中が真っ暗なところカメラのフラッシュで一瞬明るくなる。マッチ売りの少女か。



その夜は諦め、起きたら電気が戻っててくれと強く願いそのまま就寝。

でもそこまで甘くなかった。翌朝も停電は続行していて、ようやく携帯から電力会社に電話をしてみる。自動アナウンスで「Multiple Days停電が続く見込み」と言う。Multipleって一体何日のこと!?長期戦になると決まったからにはと、ビルの実家に猫たちを連れて避難することになった。洗濯の途中で停電になったことを思い出して、ビル家で洗濯の続きをさせてもらおうと思っていたら!最近の洗濯機ってば。安全装置が働いてロックがかかり蓋も開かない。びちょびちょの洗濯モノを残し、荷造りをして寒いコネチカットの家をひとまず去ることに・・・。

土曜日に電気が止まって、戻ったのが翌週の水曜日。5日間も。
南コネチカットの6万世帯以上が被害にあったとか。
おかげで冷凍庫の肉は腐り・・・。もったいない~~。

まぁ、最悪の状態は回避できたということで、納得することにした。うんうん。
現代社会に生きる私たちは電気とかテクノロジーにすっかり支配されてる。当たり前が当たり前じゃない生活って過ごしにくい。

A big storm hit the southern Connecticut 10 days ago.  Along with heavy rain, wind (60mph) knocked lots of trees down that cut electric wires, which resulted in wide spread power outage for over 60,000 households... including us!  Thank goodness, severe winter was over.  We didn't have to worry about heater.  That could have been so baaaad - $20,000 worth damage in water pipes.  After learning the power outage would last for multiple days, Jiji, Zoe, and we decided to evacuate ourselves to Bill's parents' home on Long Island.  To make a long story short, the power came back 5 days later!  We realized how technology manupulate all of us.  Without lights, TV, internet, music, and such and such, we feel so lost.  My personal shocking thing was we had to throw away some groceries that I just got a couple hours before the outage!  Why I couldn't wait to get them!

4 comments:

Rika said...

あら~大変だったのね。。
ムード満点かと思いましたよ(^^)

Anonymous said...

うわぁ・・・お疲れ様です(> <)
和歌山も数日前に怖いくらいの風の日があったのですが、比べ物になりませんね!!
だって、こっちはせいぜい花盛りの植木鉢がひっくり返り、母が嘆き悲しんだくらいで済んでますもん!
前から思ってたんですけど、Billって前向きって言うか、無邪気っていうか・・・
我が家には、ロウソクって仏壇用しかないから、やっぱり準備しとこうと、今決意しました!
ありがとう、敦子さん!!?

Misa

さちこ said...

さすがビル!!!どこでも生きていけるね。それにしても、この停電。アメリカは何でも規模がでかいけど、停電の規模もすごいね、5日間なんて・・・

Atsuko said...

アメリカは防災にうとい国だと思う・・・。
近所の人に会って聞いてみると、その5日間の間 暖炉を焚いて家にいたという人もいてビックリ!「たいていの人は家に残ってしのいだでしょ」とビルは当たり前に言うけど、いやしかし、アメリカというものは災害に対しての復旧は遅いけど、サバイバル鍛錬精神ができている。
この国に銭湯という存在があれば、私たちもビルの実家へ避難せずにキャンプクッキングで生活できたと思う。車はあるからスーパーで軽い買い物はできたし・・・。うーん、やっぱり不便。