Monday, November 16, 2009

Talk Like Singing

同僚からのご好意で三谷幸喜作・演出の「Talk Like Singing」のチケットを無料でもらい、ビルと二人で昨日の土曜日見に行ってきました。主演はSMAPの香取慎吾。NYU(ニューヨーク大学)の敷地内にあるオフブロードウェイで、これは香取慎吾派と三谷幸喜派のファンに分かれるなー(私は後者)と思っていくと、やはり98%の観客は日本人。簡単には取れない三谷ミュージカルのチケットをこんな簡単にもらって、席は一番後ろから2番目の左端の通路側と、舞台からは離れていましたが、嬉しくて嬉しくて。カーテンコールの時に三谷幸喜も挨拶するかなーと期待しつつ。

すると始まり10分ほど前に、私の視界右後ろにチラッと映った人。なんと三谷幸喜本人。お客さんの反応をみるためか、一番後ろの席に座っていました。私から3mくらいの近距離に三谷幸喜が!と大興奮した私は、「三谷幸喜!!私、本も持ってるしPodcastも聞いてるし!!!」とテンション急上昇してビルの肩をバンバン繰り返し叩いた。ビルは「そんなに好きなら声かけてくれば?」といとも簡単に言う。「でも、迷惑かも~。どうしよう~。恥ずかしい。ビル、サインもらって来てー」とビルを彼の元に送り込みました。日本語で「サインいいですか?」と言うビルの声がギリギリ聞こえてくる。あ、なんか謝られてる。ビルが戻ってきて聞くと「ここダメって言われた」とのこと。残念。そりゃ三谷幸喜がいるって大比良げに分かるとパニックになるもんね。それでも何人か気付いた人ももちろんいて、みんな断られていました。もうちょっと地味な格好をすれば気付かれ率も少ないと思うのに、あの顔&おしゃれメガネ&そして極めつけは真っ赤なネクタイでオーラバンバンも手伝って、目立っていたと思う。会場は850人収容と小さめで後ろの席と言っても舞台はよく見えるし、三谷幸喜も見れたし、むつみちゃん(←チケットを手配してくれた同僚)ありがとう!

《* ミュージカルの内容は以下の通り》

出演は香取慎吾・川平慈英・堀内敬子(四季出身)・新納慎也(元うたのお兄さん)と出演者が少人数で良かった。他の小さい役はこの4人で回してた。たいていのブロードウェイやオフブロードウェイのショーでは、歌とかダンスとかの後には毎回大きな拍手が起こるもの。でも、今回のものは毎回拍手は起こらなかった。実際「おぉ、素晴らしい」と思った箇所のみの拍手だった。そのへんが目と耳が肥えてるNYでの観客の評価だったのだと思う。最初は、英語がペラペラな川平慈英が物語の進行を上手に進めるという趣向で他の出演人物がパッとしなかったものの(中盤はちょっと退屈になってしまった)、後になるにつれ他の3名もうまく個性を出して、最後はスタンディングオベーションへと盛り上がった。川平慈英以外の3人も頑張って英語を勉強してきた成果がよく見えて、発音がきれいだった。歌は川平慈英・堀内敬子・新納慎也が断然うまくて、香取慎吾がその辺かすんでしまってる感じがした。音楽担当が元ピチカートファイブの小西康陽とこちらも売りの一つだったようだけど、あんなに出演者が繰り返し歌ってた歌でも、今になってしまえば実際心に残っていないあたり、インパクトを与えるのって大変で、それも一握りのものなんだと納得。

やっぱりNYはショーのレベルが高いから、評価のハードルが高いんではないかなと思う。
日本での凱旋公演ではもっと盛り上がると思う。


SMAP・香取慎吾(32)の主演ミュージカル「TALK LIKE SINGING」(作、演出・三谷幸喜)のプレビュー公演が12日(日本時間13日)、ニューヨークの「NYU スカーボール・センター」で行われた。日本語と英語の“チャンポン”のセリフと歌に、760人の観客から笑い声が起こる上々の滑り出し。13~22日まで同所で公演が行われ、来年1月には東京・赤坂ACTシアターで“凱旋公演”が予定されている。


拍手が鳴りやまない。スタンディングオベーションが続く。ミュージカルの本場・ニューヨークに、日本からの“逆輸入”で世界初演を果たしたミュージカル「TALK LIKE SINGING」が上々の滑り出しを見せた。


この日、オフ・ブロードウェーでニューヨーク大学が所有する「スカーボール・センター」で行われたプレビュー公演。香取演じるターロウは、踊ったり歌に乗せないと言葉を発することができない不思議な青年。つらいことでも踊りながら話してしまう。川平慈英(47)演じる精神医学者ダイソン博士と、堀内敬子(38)演じる心理言語学者のニモイ博士が治療に乗り出すが、原因がつかめない。ダイソン博士はターロウの頭の中に音楽バンドがいるためだとして、頭の中に入って、バンドを暗殺しようとする。


香取が振り付きで発する日本語でも観客が沸き、米国50州を音楽に乗せて歌う「50State」でも笑いが起こる。全28曲のミュージカルナンバーに乗せて、日本語と英語が交ざる展開にも、観客は取り残されることなく、ついていった。香取は「想定外なほど、盛り上がってくれてびっくり。素直にうれしい」と笑顔で語った。


三谷氏と香取がNHK大河ドラマ「新選組!」でともに仕事をした04年から温めていた企画がついに実現。「香取が緊張する姿を見たい」と話していた三谷氏だが、香取は「ボクは日本でもミュージカルをやっていないので、(NYでやる)怖さが分からない。少しは緊張したけれど、三谷さんがさらに悔しがっているんじゃないかな」と涼しい顔だ。


三谷氏も「反応はやってみないと分からなかったが、いい反応でした。笑いが混在してちりばめられていてよかったです」と観客の反応に胸をなで下ろしていた。

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