Monday, October 13, 2008

みさと天文台 - Misato Observatory -

和歌山の紀美野町にある みさと天文台に、友達の堀越さん夫婦に夜の観測に連れて行ってもらいました。今まで行きたかったのに、天気が悪い時が多くてチャンスがなく、今晩は月が明るくて他の星が見えにくくなっていましたが、初めての巨大望遠鏡を通して、空のロマンが体験できたので、すごく楽しかった。

 木星 

太陽系で一番大きな惑星。岩・金属で出来ている地球とか火星と違って、木星は水素・ヘリウムのガスで出来ていて、写真の横じまはガスの層というわけです。ということで、地面というものがありません。一見なだらかに見える表面も実はデコボコと凹凸が激しいらしい。大赤斑<ダイセキハン>と呼ばれる台風の目のようなもの(写真の左下)が有名で地球二つ分の大きさもある!!木星の横じまは変化しているのに、過去300年もこの大赤斑が見られているらしい。24時間かけて自転する地球と違って、10時間で一周するから早い早い。

今の時期やったら、南西に見える明るい星が、木星ですよ♪

 月 

そして、ご存知の月。地球の衛星だけあって近いし、天体望遠鏡では大きいし、太陽の反射でとにかく明るい。まぶしかった。いん石の衝突で出来たクレーターがい~~~~~~っぱい確認できた。月には大気がないらしい。

ついこの前の2008年10月7日に地球に接近しているいん石が確認されたらしい。それは、アフリカのスーダンに向っているとのことで、そのいん石は地球の大気圏を通過するときに粉々になったので、ドスンということはなかったにしろ、小さな破片は降ったかも??

そして驚いたのが、私がした質問への回答:

気軽に「地球に向かって大気圏を軽々通過してしまう大きめのいん石っていうのは、地球側からミサイルで撃ち砕くんですか?」と聞いた。

研究員の返答にビックリした。というのも、映画の「ディープインパクト」や「アルマゲドン」の世界はあくまで映画の中だけであって、実際は地球に大きないん石が接近していても、2008年・今現在ではそれの対策がないらしい!つまりは見てるだけ。地球が滅亡するだけの巨大ないん石が衝突したことがなかったというラッキーさだけで今まで来ているとか・・・。ちなみにご存知のように、太古に恐竜が絶滅したのは、地球にいん石が墜落して、その衝撃で地表のチリが空に舞い上がり、太陽を長年に亘って隠し、そのうち氷河期が訪れたり食べ物が育たなかったり・・・というのは有名な説。

もし、大気のない(ストッパーが一切ない)月に少しでも大きないん石が衝突して月が無くなるなんてことになってしまったら、地球上の重力が狂うやろうし、潮の満ち引きがなくなってしまう。地球に対する月の影響は大きくて、「潮汐力は生命の誕生や進化に影響を与えていたのではないかと考えられている。例えば最初海から出た生物は、意図的に陸上に上がったわけではなく、大きな潮汐作用によって引き起こされた引き潮で、陸地に取り残されたところから進化が始まったのではないか」と言われてるし、「月は地球の地軸の傾きを安定させていると考えられ、もし月がなかった場合には地球の地軸の傾きは現在と比較して劇的に変化し、それに伴って激しい気候変動が発生することや、またそのため生物が現在のように発達できなかった可能性も指摘されている」とあって、

月が滅ぶ=地球の滅亡の可能性が高い

ということが、今晩よーーく分かった。勉強になった~~~~。

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