Wednesday, July 1, 2009

人それぞれ・・・

数日前、トイレの窓につけるブラインドを買いに近くの大型ホームセンターである「Home Depot」に行った。閉店間近に行ったせいと、もともと最近のHome Depotのサービスの悪さも
あって、店員の態度はよろしくなかった。全然よろしくなかった。前回一人でおつかいに行った時は、確かトイレの便器の下につけるワックス状のものを探しに行った。Wax Ringというものの形も全く分からなかった私は、自分で探し続けるよりも真っ先に場所を聞こうと近くにいた杖をついてた店員に近づいていった。そしたら「What do you want!」と逆に切れ目に言われた。普通は「May I help you?」でしょう!とイラッときながらも、Wax ringがどこにあるか聞くと、杖でその場所を指して「あそこ」とだけ言われた。最初からそのもののがどんな形状をしてるか知ってたらすぐ目に入るものの、さっぱり無知だったので杖で指されただけでは困ってしまった。
そして、そのまた数日後に天井に付けたファンのリモコンを買いに行った。面倒なことになるのは目に見えてたから先に電話して、買おうとしてる型の在庫まで調べてから行った。リモコンの場所はすぐに見つかった。でも探してた型が置かれていなかったので、電気関係の担当者のところに行って在庫を探すように頼んだ。そしたらその人はゆっくり時間かけて、私が探してた同じ場所を何回も確認してた。「だーかーらー、いくら探してもそこにはないって!電話で4つ在庫あることは確認済」と伝えても「4つ在庫があるはずなのに、なぜここにないのだ?!」と堂々巡りになってる店員にまたイラッとしながらも、ラチがあかないと見限って、上の方に積まれてあるダンボールの山の中からそれを見つけ出すのに成功。とにかく働いている以上、客以上にものを知ってるのが当たり前でしょう!という常識はHome Depotでは通用しない。行く度に「もう二度と来ない!」と誓うものの、もう一つの大型ホームセンターLowe's(←こっちは専門家がそろって対応してくれるし、100万倍素晴らしい)は車で30分も走らせた遠目のところにあるので、簡単な買い物なら車で10分のHome Depotに来るのが理に適ってしまうわけで・・・。
このHome Depotで冒頭に書きかけた問題は起きた。
ブラインド担当の店員の態度がそれはもうえらそうで、ひどかった。私はもちろんのこと一瞬でムカムカきたけど、びっくりしたのはビルが「その態度は何だ」と本人に言い返したこと。文句があっても言えば言っただけ自分が嫌な思いをするからと、平和主義を守るビル。アリが家の中で大量発生してスプレーをアリの大群に撒きつける私に怒るビル。1匹の蚊くらいなら殺さずに自分の血を差し出すビル。そんなビルがその店員に言い返したもんやから(ただビルはその人と目は合わせず下を向いたまま抗議してたけど・・・)そっちに驚いてしまった。でもそのビルの行動が私のイライラに火を注ぐ形となって、私とその店員は1mという近い距離で真正面からにらみ合いの体制に入った。無言で軽く30秒は瞬きなしでにらみ合ってたと思う。私も客という立場なんでかなり強気だったと思う。これを知らない人相手に道端では絶対できない。ここはアメリカ。撃たれたり刺されたりしたら困る。(日本も最近は物騒なもんやけど)
昨日は仕事帰りに家の前に車を停めて郵便受けの蓋を開けたら、中で大量のアリとアリの卵がウヨウヨしてて「気持ち悪!」と嫌そうな顔をしてたところに、隣の家から14歳くらいの女の子二人がやってきた。「Welcome to our neighborhood」とホームメイド・クッキーを持ってきてくれた。日本みたいに引越ししてきた新住人が隣近所(アパートなら上下の階も)にタオルなり蕎麦を配ったりすることはない。アメリカは逆。こうやって近所が新入居者を歓迎してくれるのが一般的。
ということで、Home Depotの接客で嫌な思いをしたかと思えば、別の場所で感動を味わったりと、気持ちはとても忙しい。
そして、今日の帰り。
本来5時定時終わりのところ、5:04の電車に乗りたかったので、5時10分前にさっさと会社を出て、急ぎ足で一つ早い電車に乗った。乗って速攻iPodでPodcastを聞いていたのでいつ電車が出発したかも実際知らなかった。ふと「そう言えば同じところにずーーっと停車してるなぁ」と気付いた時には既に30分くらい止まったままになってた。車内放送もないしで、車内はザワザワし始めるし、クーラーが切れてムシムシし始めた。結局電車のエンジン問題で、1時間半も閉じ込められて、最寄の駅まで時速20kmくらいのノロノロ運転で行って他の電車に乗り換えた。
まだいつまで閉じ込められるままか分からなかった状態のとき、イライラしてた乗客のムードが一瞬柔らいだ瞬間があって、それは車内放送で言った車掌の一言。「エンジンに問題が発生し、ただいま修理を試みています。少しでも動く状態になればStamford駅まで行き、そこからは追って乗り換えの連絡をします。少しでも動く状態になるまでの時間は・・・少しでも動く状態になったとき連絡します」

私は「はぁ~~?」って感じだったけど、おかげで車内は爆笑になった。

5 comments:

Akemi said...

あの温厚なビルさんが~!!よっぽど、だったんですね~!!アメリカや諸外国では、主張すべきとこは言わないと損か・・・。私はどうもそれが出来ないんですけど。「スマイル0円」はアメリカには存在しない?海外生活が長い日本人の友達は、帰郷する度に「ああ、日本のサービスは素晴らしい!!」と感嘆してます。外に出ると、日本では当たり前の事が当たり前でない事に気がつきますよね。店員の印象一つで商売につながるのに、その辺の意識はないんでしょうか。不景気だからこそ意識すべきだと思うんですけど。ふむ。

Atsuko said...

きっと会社自体、従業員にそういう接客教育をしてない、所詮その程度の会社なんだと思う。
ビルが初来日した7,8年ほど前、マクドの店員のサービスに感動してたっけ。チップ無関係の国で、客にこびる必要もないのに優しくしてもらって。それが当たり前の環境で生まれ育った者としては、アメリカでの主張制度が面倒になる・・・。

1週間前に注文したテレビのリモコンが数日で届くと言われた割にまだ届かないので、今から苦情の電話をする予定。クレーム関係の電話が必然的に多くなる。しんどい。

Akemi said...

「ま、いっか~。ちゃんとやってくれるだろうし」っていう期待は持っちゃいけないんですね~。多分、後々文句を言ってもきっと「届かない旨の電話をしなかったそちらが悪い」とか何とか、責任転嫁するんですよ。お得意だわ~。松っちゃんじゃないけど「考えられん!」やわ~。負けずにがんばってね :)。

Yumi said...

ホーム・ディポの対応は、敦子さんも知っての通りウエストコーストでも最悪。というより、知識が無さすぎてビックリ。 店員に“無いよ”って言われて自分で探す事2、3分、欲しかったものが見つかったりするしね。 最近は銀行で、理由があり口座を変えなければ、プロセス出来ないと言われ、やもなく新しい口座を開いた。その口座用の新しいカードが3日で届くと言われたが、1週間経っても届かず、銀行に行ったら、”いや、2週間以内”だと言われ、3週間経って届かず、違う支店に言ったら、”アカウント変えなくても良かったのに、なんで?”といわれ、”えー、変えなきゃ駄目って言われた”と言ったら”それ間違ったインフォよ”と一言。 謝ってもらえたが、口座を変えた事で結構めんどうな事になったから、ショック。 結局5週間経ったのに、カードはまだ届いてません!!! 怒り爆発状態! 確かに、カスタマーサービスを会社で教える事は無いよな。 丁寧にとか、こう対応してとは言われても、日本みたいに社員横一列になって、挨拶の練習はしない。 それをテレビで見てて、アホらしいと何度思った事やら。でも今は本当に日本のサービスの素晴らしさに、帰るたびに感動。

Atsuko said...

離れてつくづく分かる母国のありがたみ・・・みたいなものもある。「なんで?!」が通用しないってことに慣れないといけないんだろうけど、時間がかかる・・・。

ビル妹は切れると、本人に直接言うからすごい。「その態度は何だ!真っ先に首にされるべき!まぁそんな態度やったらどこに行ってもすぐ首になるやろうけど」とか他に人が居ても直球勝負。そこまで過激にはなるのは難しいけど、うらやましくもある。