今日はプロに依頼した、Bittersweet Trail のSeptic(下水)とHome Inspection(家の検査)に立ち会うため、コネチカットにやってきました。
日本はどうだか分からんが、都会に近ければ、City Septic なるものがあって、つまりは市の下水処理場に運ばれ問題はない。でもアメリカの多くの家の下水は以下のようなシステムになっています。各家が地下にマイ下水システムがあって、これも土地が広いアメリカのなせる技。
家から出た下水はSeptic Tank と呼ばれる汚水処理タンクにまず入って、その後Leachfield と呼ばれる浸出フィールドに最終的に行く。
今回のBittersweet ではこのLeachfield が異様に小さいとのこと。あと数年したら新しいのに交換しないといけなく、最悪150万円ほどかかると言われてしまった。
そして、一番やっかいなHome Inspection・・・。これは下の絵にもあるように、とりあえず家全ての検査になるので、時間もかかる(私たちで3時間もかかった)。
壁紙が剥がれかかっているとか、棚が・・・とか細かいことよりも、身の危険に関わることや、購入後に莫大な修理代がかかるなど、大きなスケールでものを見てくれる。
今回見つかった要修理があまりにも多すぎて(予想はしてたものの)ショックからなかなか癒えない私・・・。
②屋根2箇所から雨漏りがあるからその部分を補強しないといけないということ。
③Furnaceを丸ごと変えないといけないということ(高額)
この家の場合、冷房暖房ともにこの以下の絵のFurnace使用する非常に重要なものである。
④窓が古くて、開け閉めさえも大変。⑤これら以外に、この家がとにかく古くて内装がありえへんくらいにひどい!(この家が建てられた1969年のまま時が止まってるくらい)
ここまで、修理・補強・内装工事がありすぎる家をなぜ購入しようとしてるかというと・・・
日本とも共通することであるけど、より良い環境にある家は価値が高い。より良い環境の定義はと言うと、一般的に人が住みたい場所かどうかと言ういたってシンプルなもの。人が好んで住まない土地に豪邸を建てたところで、その家の価値はしれてる。BittersweetがあるWiltonというところは、結構環境がいい土地にあたる。マンハッタンまで通勤範囲であるし、お上品な人が多いホワイトカラーなとところ。Winton高校はコネチカット州で第2番目に頭がいい公立高(アメリカの公立高には受験というものがない。私たちの小学校や公立中学校のように、住んでる家から一番近いところに行くのが常識。更にお金を払えば他の高校にも通えるらしい)というだけあって、施設が整い教育が行き届いた町であるらしい。町並みもごみもないきれいなトコロやし・・・。あと、アメリカの家は改装してキレイにすればするほど価値がグンと上がる。300万ほどかけて改装した家の価値が1000万も上がるというのもよく聞く話。ということで、これから何年もかけて少しずつ直していって資産価値を上げようというのが私たちの計画。
そして、お待たせしました。これがBittersweet Trail の家です!!
正面玄関に行くまでスパイラルの階段がある。ここに見られる手すり付きのウッドデッキが腐っている。左側のデッキは奥の家全体まで土台ごと繋がってるので、修理にかなりお金がかかってしまう・・・困った。
異様に広い暖炉ありのリビングルーム。左右に(腐った)ウッドデッキがある。
明るいダイニングルーム。隙間の奥(左)がキッチン。右のドアはスパイラル階段を登った正面玄関。窓が大きくて光がよく入るのはビッグプラス。
あとは、検査ではまだ残ってる水とラドンを残すのみ。床の張替え・屋根の補強など普段なら業者に依頼するところ、そこまで予算もないのでビルと二人で自分たちでやる予定。結構ネット見たらやり方が載ってたりしてとても便利。業者を通したら普通にコストの2倍以上も取られてしまうし。
★余談★ この家のオーナーは寝たきりの78歳の未亡人。今日検査の人とで彼女の部屋に入ったら(もちろん私たちが来ることは分かっていた)「警察呼ぶぞー」と叫ばれてしまった。引き渡すのが嫌らしい。